「山鹿灯篭民芸館(熊本県山鹿市)」灯篭の展示や歴史紹介!大正14年建設の旧銀行の建物
熊本県山鹿市。
豊前海道沿いにある“山鹿灯篭記念館”を見学しました。(2022.2)
和紙と糊だけで作られている山鹿灯籠は、国の伝統的工芸品に指定されています。
大正14年に建設された旧安田銀行の建物で、金灯篭の作り方や技術などなど、山鹿の伝統文化を楽しみました。
01| アクセスMAP
“山鹿灯篭民芸館”さんは、南関ICからおよそ17.7km、車で約24分ほどの豊前海道沿いにあります。
八千代座からは240m、徒歩3分の距離です。
02| 旧安田銀行だった建物
山鹿灯篭民芸館建物は大正14年に建てられた旧安田銀行の建物で、昭和48年までは肥後銀行山鹿支店として使われていたのだそう。
建物自体が登録有形文化財に指定されていて、素人目にも素敵なレトロ洋館に映ります。
建物のすぐ横にある郵便ポストの上に、山鹿灯篭のオブジェがのっていました。
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03| 館内を見学
| 共通チケット
正面の扉を開いて館内へ。
2階まで吹き抜けになった空間で、突き当りにチケット販売の窓口がありました。
山鹿灯篭記念館の入場料は一般300円、小中学生150円。
近くの観光施設八千代座との共通チケットも販売されていて、大人730円、子供370円。
別々に購入するよりも100円お得なチケットになっています。
今回は、散策時間にゆとりがあったので、共通チケットを購入して、のんびりと山鹿の文化を楽しみました。
| 1階
1階では、山鹿灯篭と山鹿温泉の歴史や文化が紹介されていました。
吹き抜けの上部には、100個の金灯籠が下がっています。
展示ケースには宮造りや座敷造りの伝統的な灯籠が。
入り口横に展示されていた金灯篭。
製作工程のパネルを見ると、すごく細かい作業とパーツの多さ。
難易度は高そうですが、私も作ってみたくなります。
壁際のガラスの奥の展示。
これが全部和紙で作られているというのがスゴイですねー。
ちなみに、使用されている和紙は、山鹿灯篭紙(やまがとうろうがみ)と呼ばれていて、八女市で手漉きで制作されているのだそうです。
| 2階
階段で2階に上がった正面は吹き抜け空間。
1階から見上げた、金灯篭がすぐ近くに見えました。
これがすべて和紙で作られているなんて、近くで見ても信じられない気がします。
天井には龍が描かれていました。
「双龍の絵」と呼ばれていて、江戸時代に細川藩主が利用した「御前の湯」の天井に描かれていたものなんだそうです。
吹き抜け空間に沿った通路沿いに、2つの展示室がありました。
階段を上がった左側にあるお部屋。
実は。
天井から下げられているきれいなモービルは、山鹿灯篭のパーツをアレンジして作られたもの。
撮影スポットにもピッタリの空間です。
丸い形のモービルは擬宝珠(ぎぼうしゅ)といって、金灯篭の先端に付けられるものなんだそうです。
のりしろはなく、6枚の和紙の断面のみで接着されているというのが驚きです。
六角形のものは六角といって、金灯篭の骨組みになるパーツ。
接着面がわからないように、刃を斜めに入れて切っているのだそう。
スゴイ!
山鹿灯籠まつりのポスターも展示されています。
熊本県出身の鶴田一郎さんが、毎年描かれていて、寄贈された原画を見ることができます。
階段を上がった右側にあるお部屋。
山鹿灯篭制作の技術が紹介されています。
04| 別館を見学
本館の奥の扉から出ると、別館の建物があります。
別館では、灯籠を製作する職人さん“灯籠師”さんの制作実演を見学することができるとのこと。
私がうかがったときは、偶然にも休憩中でした。
見たかったなぁ~。
別館内にも、金灯篭の展示があります。
和紙の原料となる楮(こうぞ)の紹介も。
金灯篭を頭にのせて撮影できるスポットがありました。
柱の横のひもで、金灯篭の高さを調節します。
8月15、16日に行われる山鹿灯篭まつりでは、千人の女性が金灯篭を頭に掲げて踊るのだそう。
圧巻の光景が目に浮かびます。
私も気分だけ参加!!
今回の旅「お宿 湯の蔵」
山鹿灯篭民芸館から6㎞の平山温泉に宿泊しました。
山鹿灯篭民芸館
熊本県山鹿市山鹿1606番地2
0968-43-1152
09:00-18:00
最終受付17:30
熊本県山鹿市山鹿1606番地2
0968-43-1152
09:00-18:00
最終受付17:30
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