「八千代座(熊本県山鹿市)」国の重要文化財!明治43年建築の伝統的な芝居小屋見学
熊本県山鹿市。
国の重要文化財に指定されている“八千代座”を、11年ぶりに訪れました。(2022.1)
明治43年に建てられた伝統的な芝居小屋。
歴史ある貴重な建物なのに、花道や升席、舞台、奈落など、芝居小屋の中を自由に見学することができます。
山鹿を訪れた時はぜひぜひ立ち寄りたい、貴重な経験ができるスポットです。
この記事の目次
01|八千代座はこんなところ
・アクセスMAP
・1910年建築の木造2階建て
02|客席と舞台
・1階客席
・1階廻り舞台
・2階客席
03|舞台裏
・楽屋
・大道具控室と小道具部屋
04|奈落
・廻り舞台と迫り
・すっぽん
05|資料展示01| 八千代座はこんなところ
| アクセスMAP
八千代座は、南関ICから国道443号経由でおよそ18㎞、車で25分ほどのところにあります。
菊水ICからは県道16号線経由でおよそ10㎞、車で16分ほどの距離。
| 1910年建築の木造2階建て
1910年に建築された木造2階建ての八千代座。
和風建築に見えますが、桁から下が伝統工法、桁から上が洋式工法という、和洋折衷の建築様式という特徴があるのだそうです。
八千代座の入場料は、大人530円、小中学生270円。
徒歩で少しのところにある山鹿灯篭民芸館との共通券もあって、大人730円、小中学生370円。
2館の利用ができて別々に購入するよりも100円お得になっています。
02| 客席と舞台
| 1階客席
先ずは、1階の客席へ。
中に入ると、鮮やかな色彩の天井と照明、舞台に彩を添える提灯が目に飛び込んできます。
芝居小屋の中はまるで別世界!!
初めて訪れた時、豪華さにビックリしたのを覚えています。
舞台までまっすぐ続く花道。
舞台から3対7のところに、すっぽんと呼ばれる上下に動く舞台装置があります。
芝居で、忍者や妖怪などがここから登場するのだそう。
役者の登場の様子が、すっぽんの首の動きに似ていることからこう呼ばれるとのことです。
どこから眺めても、本当に美しいです。
建設当時、升席は1升に8人座っていたのだそう。
今考えると、8人はちょっと窮屈な気がします。
天井に描かれている絵もきれいだなぁ~と思ったら…。
よく見ると、昔の広告でした。
| 1階廻り舞台
花道を通って、舞台に上がることもできます。
舞台からの眺め。
なかなかみることがない景色です。
| 2階客席
2階に上がると、全体を見渡せました。
芝居小屋の雰囲気を満喫です。
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03| 舞台裏
廻り舞台の端から、舞台裏へ。
| 楽屋
舞台の真裏あたりに楽屋がありました。
お芝居があるときに、実際に役者さんが使用される楽屋なんだそうです。
| 大道具控室と小道具部屋
舞台の横には、大道具控室と小道具部屋の案内がありました。
大きな道具が並んでいたり、小部屋がある様子が見学できました。
04| 奈落
舞台裏の楽屋の前あたりに、奈落へと続く階段がありました。
かなり狭くて急な階段です。
| 廻り舞台と迫り
階段を下りたところが、廻り舞台の下です。
芝居等の場面転換時に使う装置で、レールと車輪はドイツ製。
1910年にクルップ社で作られたものなんだそう。
取り付けられた柱のような棒を持って人力で回します。
以前に訪れた時は、ガイドの方が案内してくださって、回り舞台を実際に回してみる体験もさせていただきました。
| すっぽん
花道の下の通路です。
途中に、すっぽんがありました。
大人4人で上下に動かしているというのが驚きです。
05| 資料展示
2階の客席の外側に、八千代座に関する資料展示がありました。
1996年(平成8年)に平成の大修理が始まり、2001年(平成13年)5月に竣工式が行われたそうです。
詳しく説明してあるので面白かったです。
映画の撮影もあったようです。
今回の旅「お宿 湯の蔵」
八千代座から6㎞の平山温泉に宿泊しました。
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