「ゆふいん文学の森(大分県由布市)」太宰治が下宿した碧雲荘は一日ゆっくり過ごしたいカフェ併設の素敵空間
大分県由布市。碧雲荘
由布院温泉に宿泊した次の日の朝、“ゆふいん文学の森”を訪れました。(2021.4)
太宰治が東京都杉並区で暮らしていた時に下宿していた「碧雲荘」を移築したもので、昭和10年に建築された木造2階建ての建物です。
オープンから4年目を迎えた“ゆふいん文学の森”は、無料開放されていて、1階のカフェでお茶を飲みながら、1日ゆっくりと過ごせる施設。
思いがけず、毎日でも訪れたいくらい、素敵な場所と出合いました。
この記事の目次
01|「ゆふいん文学の森」はこんなところ ・アクセスMAP ・砂利道の先の隠れ家 02|由布岳を望む木造二階建ての碧雲荘 ・駐車場から碧雲荘までの小路 ・お庭は由布岳を望む特等席 ・移築された古民家「ゆふいん文学の森」 03|館内(2階の下宿) ・2階の様子 ・雰囲気の異なる下宿の5部屋 04|館内(1階)
05|太宰カフェ
01|「ゆふいん文学の森」はこんなところ ・アクセスMAP ・砂利道の先の隠れ家 02|由布岳を望む木造二階建ての碧雲荘 ・駐車場から碧雲荘までの小路 ・お庭は由布岳を望む特等席 ・移築された古民家「ゆふいん文学の森」 03|館内(2階の下宿) ・2階の様子 ・雰囲気の異なる下宿の5部屋 04|館内(1階)
05|太宰カフェ
01| 「ゆふいん文学の森」はこんなところ
| アクセスMAP
“ゆふいん文学の森”は、湯布院ICからおよそ1km。
車で3分ほどで到着します。
| 砂利道の先の隠れ家
湯布院ICを出て、正面突き当りの由布院入り口の交差点を右折して、すぐのことろをもう一度右折。
少し坂を下ると、右に矢印の書かれた看板を目印に側道へ入ります。
そこからはしばらくわだちのできた砂利道を道なりに。
舗装された坂を上ったら“ゆふいん文学の森”に到着です。
入口にある、木製の看板が目印。
02| 由布岳を望む木造二階建ての碧雲荘
| 駐車場から碧雲荘までの小路
駐車場に車を止めて、小路を少し上がったところにある碧雲荘まで小散歩。
分かれ道に、木製の可愛い看板。
ところどころで、石の人形も迎えてくれます。
| お庭は由布岳を望む特等席
小路を上ると、椅子が並んだお庭がありました。
椅子の先に見えるのは、由布岳!
この日は曇りでしたが、晴れた日はもっと気持ちがよさそうですねー。
湯けむりがたちのぼっている様子も見えます。

由布岳の方に向かって進むと、階段状になったデッキ。
良い雰囲気。
デッキの先。
一番端に並べられた椅子。
特等席かもです。
建物の中央に、隣同士に並んだ2つの入り口がありました。
右側は、2階の下宿の専用玄関。
左側は、1階の大家さん用の玄関なんだそう。

玄関前には銅像と、カフェの看板が置いてありました。
入り口で迎えてくださったオーナーさんが、「左の入り口からどうぞ」と、中に案内してくださいました。
ちなみに、入館は無料です。
03| 館内(2階の下宿)
「まずは2階を見学されて、そのあと1階もゆっくりご覧ください!」とお勧めしてくださったので、玄関に並べられていたスリッパをはいて、右の扉の奥にある階段から2階へ。

ところどころに設置されている案内を見ながら、見学です。

| 2階の様子
階段を上がったところ。
すごく可愛い、タイルの洗面台がありました。
木も使われていて、ホントお洒落です。
小物使いもステキ。
木枠の窓からは、お庭や由布岳が見えました。

「ご自由にお使いください」と書かれた読書靴下。
“ゆふいん文学の森”さんには、たくさんの書籍があって、自由に読むことができます。
読書の時用の靴下です。

| 雰囲気の異なる下宿の5部屋
洗面台の横から続く廊下の左右に、下宿用のお部屋が並んでいました。
それぞれのお部屋には、太宰治の作品にちなんだ名前が付けられています。
お部屋ごとに、異なる趣の家具がそろえられていて、どのお部屋も「自分の部屋だったらなぁ~」と、ゆっくり過ごしたくなる空間でした。

■富嶽百景
グリーンの布のソファーがある、ナチュラルな色遣いのお部屋。
窓からは由布岳が見える、ホット落ち着く雰囲気の空間です。
■走れメロス
クラッシックで、リッチな雰囲気のお部屋。
■斜陽
黒いソファーにチェックのクッション使いがおしゃれ。
居心地の良さそうな素敵空間です。
■グッド・バイ
和室もありました。
炬燵、やっぱりいいなぁ。

■HUMAN LOST
もう一つ和室がありました。
小説「HUMAN LOST」が書かれたお部屋なんだそうです。
04| 館内(1階)
2階の見学を終えて、1階へ。
1階は、下宿の大家さんが住んでいた空間で、広くて素敵なお部屋がたくさんあります。
中央のお部屋には、カフェのショーケースや、雑貨とストーブがありました。

中央のお部屋と続いているお隣のお部屋。
“ゆふいん文学の森”のオーナーさんが案内してくださって、いろいろ説明してくださいました。
「碧雲荘」の建物は、杉並区から移築された古民家ですが、イスやテーブルなどの家具や雑貨は全て、オーナーさんが選んで持ってきたものなんだそうです。
実は。
オーナーさんは、3年前に売却するまで由布院温泉の名宿「二本の葦束」さんを経営されていた方でした。
以前に宿泊したことがある「二本の葦束」さんといえば、テイストの異なる味わい深い古民家の離れが人気の温泉旅館。
古民家事業のご縁で、杉並区にあった解体予定だった建物を移築されて、活用されるようになったのだそうです。

奥のお部屋に続く空間には、本棚いっぱいに並んだたくさんの書籍。


窓の外を眺められるように置かれた、木の机。
窓の外には、枯山水のようなお庭。
芥川賞作家の又吉直樹さんが、杉並区から大きな岩を3つ運んできて造られたのだそうです。
ちなみに奥に見える灯篭も、杉並区から移設したものとのこと。
奥には、和室がありました。
和室に入ってすぐのところには、立派な机。
リモートワークの社会人の方などが、ここでお仕事されていることもあるのだそうです。
私もこんな素敵なところでリモートワークしてみたいなぁ~。

和室に、イスとテーブル。
レトロな感じがいいですねー。

オシャレな照明見つけました。

一番奥の座卓がある空間。
玄関の横に、豪華な大きな窓があるお部屋もありました。
色々な雰囲気の空間が楽しめる“ゆふいん文学の森”さん。
地域の学生さんが宿題や受験勉強などをしたり、大学生がレポートや論文を書いたりと、常連さんが思い思いの時間を過ごしに訪れているそうです。
そして。
お腹がすいたら、“太宰カフェ”へ。

05| 太宰カフェ
1階中央のお部屋にある、太宰カフェ。
本を読みながら、飲み物や軽食がいただけます。
カフェメニューは、ショーケースの上方に掲げられた黒板にありました。
読書しながらゆっくりといただけるように、ドリンクは全体的にたっぷりの量とのことでした。
どれにするか悩んでいたら、オーナーさんが素敵情報を教えてくださいました。
読書コーヒーとアイスコーヒーだけは、サービスでお菓子がセットになっているのだそう。
注文を終えると、「お好きなお席へどうぞ!」と案内してくださいました。
お好きなお席がありすぎてまたまた悩みましたが、外も眺められる、窓際のこちらのお席へ。
「人気のお席ですよ」とオーナーさん。
間もなく持ってきてくださった、“読書コーヒー(500円)”です。

1つ1つ違う形をしたカップは、保温性を高めるために塊の土をくりぬいて作られているそうです。
ずっしりと重たいカップですが、飲み口は薄いので安定感があって飲みやすいです。
嬉しい、サービスのお菓子。
シフォンケーキでした。
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