「野倉の里 ミツマタの森 (大分県九重町)」満開!杉林一面の黄色い幻想的光景
野倉の里 ミツマタの森
大分県玖珠郡九重町。
平家の里の一つとしても知られる、野倉に“ミツマタの森”があります。
2020年は3月15日から4月20日まで開催されている、「幸草(さきくさ)のお花見会」。
SNSで、“本日ほぼ満開”の記事を見つけて、初めて訪れました。(2020.3.23)
今年は例年よりも少し開花が早いそうです。
玖珠IC、九重ICから車で20分ほど。
会場入口の近くに、“ミツマタの森”来園者用の駐車場が設けられています。
“ミツマタの森”がある野倉地区は、壇之浦の合戦で敗れた平家(およそ200人)がたどり着き、その一部(およそ50人)が残って暮らした場所なんだそう。
現在でも、平家に由来する歴史的なスポットが残っています。
“ミツマタの森”の入口です。
ブルーのテントは、野倉ミツマタ保存会の方が運営されている“ミツマタの森”の受付。
保全協力金として、一人300円が必要です。
ナチュラルデザインのチケット、ゲットです。
ここからミツマタの群生地までは800mほど。
車での侵入はできないので、アスファルトで舗装された山道を歩いていきます。
しばらく進むと、“ミツマタあと400m”のお知らせ看板がありました。
道すがら、咲いたばかりの草花を眺めながら。
シイタケを育てているところも。
のどかな景色を楽しみながらの山歩きです。
“ミツマタあと300m”のあたりからは、いよいよ林の中に入ります。
水がきれい。
途中、川の流れを超えて進みます。
見上げるほどの杉林に入ると、“ミツマタあと200m”。
ヘアピンカーブを曲がって、あと100m!
こちらの“のぼり”、数十メートルごとに並べられて会場までを案内しているものです。
が!!
驚きなのは、その数。
ミツマタの森に車で向かう途中、何キロにもわたって設置されていました。
主催者の方々の想いが伝わってきます。
最後のカーブの先に、少し広くなったところが。
道沿いに、ベンチや丸太の椅子、ステージが見えるあたりが“ミツマタ”の群生地です。
右の斜面を仰ぎ見ると、幻想的な光景が!!
杉の枝の間から差し込む光の中、杉の木の根元に柔らかい黄色の“ミツマタ”が一面に広がっていました。
一番の鑑賞スポットは、ステージ前とのこと。
入り口でスタッフの方が、「初めてですか?だったら感動すると思いますよ!」とおっしゃっていたのを思い出しました。
優しく触れてみると、ふわふわに見えた“ミツマタ”は、意外にも固くしっかりとしいて、いくつもの小さい花がまとまって丸い形を作っていました。
顔を近づけると、水仙を少し柔らかくしたような香りがします。
ほぼ満開のタイミングで伺いましたが、中にはまだ開ききっていない、白いつぼみを見ることもできました。
ミツマタの皮は和紙や紙幣の原料としても使われているそうです。
ミツマタは毎年、枝が3つに分かれて育ち、春に花を咲かせます。
花から根元に向かって3つに分かれた枝を数えながらたどっていくと、芽が出てから何年育ったミツマタなのかがわかるんだそう。
思わず数えてしまいますよねー。
ミツマタの花は、少し下向きに咲いていて、中央がより濃い黄色になっています。
それで、上から見下ろすよりも、下から仰ぎ見る方がくより黄色く!
光を透かして、金色にも見える世界観が楽しめます。
思ったよりも背の高い花なので、角度によっては空のブルート杉の緑とのコントラストがとてもきれいに見えます。
“ミツマタ”のことを“幸草(さきくさ)”とも呼ぶのだそう。
諸説ありますが、一足先に春を告げることから“先草”、また縁起の良い吉兆の草とされていたため“幸草”なんだとか。
素敵なネーミングですね(* ´ ▽ ` *)
- 関連記事
スポンサーリンク