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長野県☆渋温泉の旅館「歴史の宿 金具屋」宮大工による贅を尽くした遊び心の木造4階建

国登録有形文化財“金具屋”

長野県、渋温泉にある“歴史の宿 金具屋”さんへ。(2019.9)
昭和11年に宮大工によって建てられた、現役で客室として使われている木造4階建ての旅館です。
国の登録有形文化財に指定された、遊び心と、贅を尽くした館内は、どこも圧巻。
毎日開催される館内の文化財巡りや、ライトアップされた姿も見どころです。

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横湯川の周辺に広がる渋温泉。

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川沿いの道を一本北側に入った一方通行の通り沿いを進むと、“歴史の宿 金具屋”さんに到着です。

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木造4階建て。
渋温泉街でも目を引く外観です。

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フロント・ロビー
玄関を入って、畳敷きの空間に上がります。
右側にフロントテーブルが。

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左側に、広い廊下が奥まで続いています。
スリッパがずらりと並べられていました。

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廊下の突き当たりには、2階に上がる長くて急な階段。
手摺の一番下に「国登録有形文化財」の文字が。

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階段手前の左側には、ラウンジと奥に通路があります。

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家具や展示、照明まで、全部が素敵。
一つ一つ見てまわりたくなるラウンジです。

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ラウンジの奥にある通路。
写真の左側のひさしがある窓のあるところがラウンジです。
ホント凄すぎる。

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ひさしの奥かからもラウンジに入れます。

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お部屋
お部屋へ。
“金具屋”さんは、斜面を利用して建っているので、エレベーターがあるのは2階から。
味のある看板を眺めながら、先ずは階段で2階に。

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エレベーターホールにも、素敵な展示が。
館内のあちらこちらに、無造作に置いてある家具などが、オシャレで豪華です。

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天井や床も、見ごたえがある装飾ばかり。

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今回宿泊するお部屋“追分宿”です。
“金具屋”さんでは、部屋番号と階数は対応しておらず、3階ですが102号室。
全29室全てが違う造りの客室は、客室Aプラン(特室)、客室Bプラン(ゆったり和室)、客室Cプラン(一般和室)の3種類で、今回は唯一空いていて予約できた“客室Bプラン”のお部屋です。

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中に入ると、テーブルセットが置いてる畳の空間が。

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ついたての奥には、小さな囲炉裏。

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こちらが客室です。

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広めの和室。
襖ではなく、帯戸が特徴のお部屋です。

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お饅頭とお茶をいただきました。

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お部屋のお風呂ももちろん温泉。
源泉かけ流しです。

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ちょうど玄関の真上のお部屋の窓から、渋温泉街の眺めです。

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温泉
一息ついたら温泉へ。
“金具屋”さんには大浴場やたくさんの貸切湯があり、その他にも“渋温泉街”では、宿泊者専用の大きなカギをもって、9つある外湯めぐりを楽しめます。

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渋温泉の地図をもって、好きな外湯を巡ります。

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お部屋の窓のすぐ下には、外湯の中で一番大きい9番湯がありました。

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こちらは、“金具屋八湯巡り”のご案内です。
2つの大浴場に、露天風呂が一つ、貸切風呂が5つあって、すべて源泉かけ流し。
大浴場は朝夕で男女入れ替わり制、貸切風呂は鍵が開いていれば自由に利用できます。

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浴場の中はもちろん素敵ですが、浴場に続く通路や入り口も良い感じなのでいくつか。
大浴場“浪漫風呂”へは、長い廊下と階段を通っていきます。
どこも雰囲気が素敵。

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右側の扉が大浴場“浪漫風呂”。
ノスタルジックなタイル張りの洗面台や、並べてある湯たんぽがオシャレ過ぎです。

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こちらはもう一つの大浴場“鎌倉風呂”の入り口です。
どこも、こだわりのデザイン。

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貸切湯の入り口は、こんな感じです。

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撮影OKの貸切湯がありました。
遊び心~。

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金具屋文化財巡り
17:30~35分間、金具屋の御主人による“金具屋文化財巡り”が開催されています。
チェックインの時に申し込んで、時間になると、最上階の大広間に集合です。
文化財巡りは宿泊者限定ですが、かなりたくさんの方が参加されます

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山の斜面を利用して作られている大広間は2階建ての2階にあたるのですが、便宜上は8階。
ちなみに、エレベーターが設置されているのは2階から7階までです。
“金具屋”さんの創業は江戸時代の中頃。
創業当時は金具を作る仕事をしていたので、“金具屋”という屋号になったそう。

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鉄道の開通により、湯治に訪れるお客さんに対応するために作った大広間。 
130畳(舞台、床の間、廊下を入れると200畳超)の広さに対しては、柱が少なめです。
実は、天井裏をトラス構造にして強度を保っているとのこと。
日本建築と洋風建築の融合(擬洋風建築・ぎようふうけんちく)です。

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天井の格子について、興味深い説明もありました。
大きな格子の中の小さい井形は建築当時はなかったそうです。
雪でつぶれたのを復旧したときに、格子と同じ幅の一枚板が手に入らなかったため、大きな格子の中に細い板を3枚使用し、継ぎ目を隠すために小さい井形を入れたとのこと。
ちなみに、大きな格子は畳と同じ幅があるので、実はかなりの大きさなんです。

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舞台の天井の一部に、雪でつぶれずに残っている1枚板の天井部分がありました。
建築当時のままなんだそうです。

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大広間でいろいろな説明を伺った後は、建物の中を巡りました。
昭和11年、六代目がそれまでの療養宿ではなく絢爛豪華な観光旅館を目指そうと、遊び心満載の建築をされたそう。
一軒家をイメージしたお部屋の前の廊下は屋外の設定で、各フロアでテイストが異なっています。
ちなみにこのフロアの廊下はひのきの板が使われていて、お部屋の中には土間や縁側なども作らているとのこと。

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そういえば、ラウンジ前の廊下も、同じように屋外の設定で、入り口や窓の上には軒も作られていました。

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そして、ぱっと見では白に見える廊下の天井は、光を当てるとブルーに塗られているこだわり。

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階段の踊り場の窓は富士山、照明は太陽をデザインされています。

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水車の廃材などを随所に使用した遊び心しかないといっても過言ではない、豪華な建物。
全て、宮大工さんによってつくられたそうです。

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階段裏の網目模様も、フロアによってすべて異なるデザイン。

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床面も。

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木造4階建ての建物が、現役で営業用に使用されているのは非常に珍しいそうで、2年に1度の検査に合格しているとのことでした。
写真は棟上げの時の様子で、宮大工さんが80人以上!!

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お食事(夕)
6階、慶雲の間でいただきます。

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お品書き。

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あんずのお酒

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安曇野 わさび漬け

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胡麻豆腐

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季節の八寸

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しぶのじぶ煮 信州仕立て

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信州サーモンの昆布〆

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凍み豆腐の炊き合わせ

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みゆき豚の冷しゃぶさらだ

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あげだし木の葉隠し椀

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信州とろろそば

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酢の物

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なめこと原種エノキの汁

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季節の水菓子

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夜の渋温泉街散策
日が沈むと、ライトアップされる金具屋さん。
本当に美しく、渋温泉に宿泊している観光客も、写真を撮りに訪れています。

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木造4階建ての豪華な建物は、“千と千尋の神隠し”のよう。
映画のファンの方が、金具屋さんで撮影した“ファンアート”と呼ばれる作品の展示もありました。
楽しぃ~。

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夜の渋温泉街も風情があります。

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“しぶざるくんまんじゅう”を販売されているお店。
“金具屋”さんのお部屋でいただいたお饅頭もこちらのお饅頭だそうです。

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射的のお店などなど。

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“金具屋”さんにもどると、ロビーで桃が販売されていました。
季節によって旬の果物などを、近くの農家さんが持ってこられているそうで、料金は貯金箱の中へ。
この桃、かなりのビッグサイズで、驚きの1パック100円。
迷わず購入して、お部屋で洗ってかぶりついてみました。
甘くてジューシー!!

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お食事(朝)
朝食も、夕食と同じお食事会場でいただきます。

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同じお席に準備してくださっていました。

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とろろに、卵黄を加えて混ぜてご飯にオン。
美味しすぎる~、絶品でした!!

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遊び心と品のある、贅を尽くした旅館。
名残惜しくもあり、大満喫感もあり、素敵な滞在のひと時でした。

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***歴史の宿 金具屋***
長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
0269-33-3131

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ポイント5,400+35,640=41,040(円/二人・朝夕)税込

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